振る?振られる?振袖に隠された秘密のサイン。

現在、振袖といわれている着物が誕生したのは、江戸時代のこと。江戸時代前期に若い女性が着る正装の和服の袖丈が次第に長くなりました。

なぜ長くなったのかということについては様々な説がありますが、ひとつには舞踊を披露する際、舞台の上でより美しく見えるように長くしたといわれています。

袖丈の長さは、1600年代には55~95cm、1800年代後半には95~122cmくらいになったといいます。現在は、最も袖の長い大振袖で114cmくらいとなっています。

明治時代以降は、未婚女性の正装として定着しました。袂が長くなると、より華やかに見える反面、日常の動作には邪魔になることが多いため、普段着として着用されることはありませんでした。

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振袖には恋愛のサインが隠されていました。女性から思いを伝えることがタブーとされていた時代、江戸時代初期に踊り子たちは袖を振ると愛情を示す、袖にすがると哀れみを請うサインとしていました。これを未婚の女性たちが真似し、流行したのです。

男性からの求愛に対し、「好き」と伝えるときは袂を左右に、「嫌い」と伝えるときは袂を前後に振って意思表示をしました。
現在でも恋愛関係で「振る」「振られる」という言葉が使われるのはここに由来しています。
さらに、既婚の女性は袖を振る必要がないため、振袖の袖を短く詰めて留袖として着用していました。
結婚しないでいることが恥とされていた時代、留袖を着ることは、結婚していることをアピールするためでもありました。

袖を振る仕草は、「好き」「嫌い」のサインの他、厄払い・清めの儀式に通じます。結婚式や成人式の日に振袖を着ることは、人生の門出に身を清めるという意味を持つようになりました。

人との縁や魂を呼び寄せるとともに、厄払いやお清めに通じると考えられています。

【店長   屋代丈児】

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